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薪ストーブの参考資料
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「薪に火をつけると、しばらくの間、煙突やストーブから白い煙が出るのですが大丈夫?」
というお問合せをいただくことがあります
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燃焼第2段階
水蒸気が収まり、ガスが炎になっています |
1. |
薪の燃焼過程と白い煙について |
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薪に火を着火すると、3段階の燃焼過程をたどり繰り返します。
■第1段階……………着火からの燃焼温度が低い初期段階では、薪の含有水分とともに揮発性のガスや炭素が蒸発して外部に放出されます。燃焼能力が低いためガスや炭素が燃焼せずに水蒸気に混じるため白い煙となります。
■第2段階……………ストーブ内の温度が次第に上昇し、薪の水分が蒸発しきると白い煙は収まり、薪から熱分解により可燃ガスが揮発して外部に放出されます。実際にはストーブ内の温度が高いことから可燃ガスは空気中の酸素と反応して炎となって燃え出します(分解・気相燃焼)。
■第3段階…………… 薪の可燃性ガスの放出後、揮発性の低い炭素(炭)はガス化しないため、赤熱となり炎を出さずに表面から内部に向かってゆっくり燃える。(表面燃焼)
よって、薪を追加投入した際も薪からは水蒸気が出るため白い煙が出ているはずなのですが、実際にはストーブ内が高温のため揮発性のガスや炭素はすぐ燃焼されてしまいます。
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2. |
ストーブからの煙・排気が出る場合の対策 |
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本来、煙の方が外気より温かいので上昇しやすく、また、ストーブと煙突トップの高低差が4m確保されていれば気圧の違いによる煙突効果により、煙突内の空気の流れは緩やかに常時上昇していますのでストーブから煙が室内に出るケースは限られます。
ケース1
着火時に薪から白い煙が勢いよく放出されることでストーブから煙が漏れ出すことがあります。
使用前の冷えた空気は煙突内をゆっくり上昇しているため、ストーブ内で勢いよく白い煙が放出されると、白い煙の煙突内の上昇を抑え込む形になり、逆流してストーブの隙間から噴き出してしまうことがあります。
煙そのものの放出量を減らすことと、初期の煙突の排気能力を高めることができます
白い煙は木に含まれた水分が燃焼しきれなかった塵とともに水蒸気になったものです。焚き付け時の薪はできるだけ乾燥したものを使用し、効果的な燃焼を心がけ水蒸気の放出量を減らしてください。さらにストーブが十分温まるまでは薪の投入量を調整し燃焼性を高めてください。
また、最初に新聞紙等を燃やしストーブや煙突内を温めておき空気が上昇速度を上げておくことで煙突から白い煙を効率よく排出させることができます。
ケース2
屋根の傾斜や周囲環境によっては、煙突トップに向かって風が流れ込む場合があります。風向きによって外の空気が煙突から逆流してストーブに流入して、排気が室内に出てしまう場合があります。煙突の向きや位置を変えて煙突内に風が入り込まないような状態にしてください。
ケース3
室内の気圧や空気の流れによってストーブの排気が室内に漏れ出す場合があります。
たとえばストーブ燃焼中に密閉性の高い室内で換気扇を回し、室内の気圧が外の気圧より低くなると、煙突から外気が引き込まれまてストーブ内の排気が室内に放出される場合があります。
また窓の隙間やドアの開閉状態、建物にあたる風向きによっては室内に一定の空気の流れが生じている場合があり、灰出し口や投入口から排気が出やすい場合があります。
必要に応じて窓を開けて換気扇を止めたり、窓の開閉による室内環境の調整をしてください。
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NO.170417 |
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